日本海沖合で漁獲されたスルメイカの体サイズの長期変化

書誌事項

タイトル別名
  • Long-term changes in body size of Japanese flying squid <i>Todarodes pacificus</i> caught in the offshore area of the Sea of Japan

抄録

<p> 1978年から2019年に日本海沖合で調査船によるイカ釣操業を行い,漁獲したスルメイカの外套長を測定し,体サイズの長期変化を調べた。2000年代から2010年代にかけて体サイズは小さくなる傾向にあった。外套長の季節変化を調べたところ,1990年代以降,成体になる時期が遅れ,2000年代以降,成長速度も低下し,成体になる時期の遅れと成長速度の低下が相まって,2000年代以降,魚体の小型化が急速に進んだと判断した。この魚体の小型化には1980年代末以降の長期的な水温上昇が関係していると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 88 (4), 256-263, 2022-07-15

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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