都市化と「生活」機能の社会化

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  • トシカ ト セイカツ キノウ ノ シャカイカ

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説明

共同体が社会の単位であり,個人が共同体に埋没していた農村型社会においては,「生産」と「生活」は共同体によって統合されていた.資本主義の発展に伴う都市化現象は,その過程において,「男性―生産―社会―公」と「女性―生活―家―私」という両極分解をもたらし,「生産」優位の社会をつくり出した.現在はその弊害の克服が社会的課題となっている.そこで「生産」の基本原理が「対立・競争」であり,「生活」のそれが「連帯・共生」であることを明らかにし,両者の統合のためには,男女共生型・民主化システムヘの転換が必要であることを明らかにしている.

収録刊行物

  • 組織科学

    組織科学 26 (2), 2-11, 1992

    特定非営利活動法人 組織学会

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