胸腔鏡手術が有用であった下横隔膜動脈出血による外傷性血気胸の一例

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  • A case of traumatic hemopneumothorax due to inferior diaphragmatic artery hemorrhage successfully treated by thoracoscopic surgery

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抄録

<p>症例は66歳,女性.1ヵ月前より近医で双極性障害と診断され通院治療を受けていた.刃渡り20 cmの包丁で左頸部,両手首,左胸部を刺し,倒れているのを発見され,当院へ救急搬送された.胸部CTで左血気胸,腹腔内free airを認めた.胸腔ドレナージ後も出血が持続し,血圧低下を認めたため,胸腔鏡による緊急手術を行った.第7肋間前腋窩線,第7肋間後腋窩線にアクセスポートを作成した.肺・心膜・横隔膜損傷を認め下横隔膜動脈から出血していた.出血部位の止血,横隔膜・肺損傷部位を縫縮した.腹腔内を横隔膜損傷部位から観察し,臓器損傷が無いことを確認した.手術時間2時間35分,術前/術中の出血量は1800/720 mlで輸血を8単位行った.術後第3病日に胸腔ドレーンを抜去し,第8病日に他院へ転院した.</p>

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参考文献 (4)*注記

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