回想法の認知度 高齢者福祉施設・事業所への調査結果から

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タイトル別名
  • Research and Analysis on Awareness of Life Review
  • カイソウホウ ノ ニンチド : コウレイシャ フクシ シセツ ・ ジギョウショ エ ノ チョウサ ケッカ カラ

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抄録

日本全国の地域包括支援センター,社会福祉協議会,介護老人保健施設,一般型特定施設入居者生活介護,介護老人福祉施設,認知症対応型共同生活介護,通所介護・リハビリから無作為抽出した2303件の高齢者福祉施設・事業所の職員を対象に回想法の認知度を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施し,今後につながる課題を整理することを目的とした。その結果,有効回答率は69.5%で,施設・事業所の種別により回想法の認知度は異なっており,回想法の技法を「知っている」と答えたのは62.9%で認知度は2年前と比較すると上昇していた。そのうえで,回想法の認知度をあげていくためには,身近な地域で回想法について学べる研修会を開催するなど,回想法の効果と技法を啓発するための環境整備が必要であると示した。そして,回想法を活用した地域作りにむけては,博物館,資料館そして図書館など,回想法の刺激材料として活用できる品物が多数ある既存の資源を活用していくことが可能であると示した。さらに,地域住民が回想法の技法を習得することで,地域住民にとっては徘徊高齢者への対応に役立ち,徘徊による行方不明者の減少に効果が期待できると示した。

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