Donath-Landsteiner試験が7カ月間以上陽性を示した発作性寒冷ヘモグロビン尿症の1症例

DOI
  • 中島 久晴
    地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合医療センター臨床検査部
  • 髙木 豊雅
    地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合医療センター臨床検査部
  • 北川 大輔
    地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合医療センター臨床検査部
  • 津田 勝代
    地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合医療センター臨床検査部
  • 橋本 直樹
    国保中央病院小児科
  • 吉田 さやか
    地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合医療センター小児科
  • 中村 文彦
    地方独立行政法人奈良県立病院機構奈良県総合医療センター臨床検査部

書誌事項

タイトル別名
  • A case of paroxysmal cold hemoglobinuria with a positive Donath-Landsteiner test result for more than 7 months

抄録

<p>3歳,男児。20XX年12月,発熱および赤色尿のため当院を受診した。初診時検査成績はHb 9.0 g/dL,網状赤血球1.6%,LD 850 U/L,haptoglobin 2 mg/dL未満であった。直接抗グロブリン試験およびDonath-Landsteiner(D-L)試験が陽性であったため,発作性寒冷ヘモグロビン尿症(paroxysmal cold hemoglobinuria; PCH)と診断した。寒冷刺激を避けることのみにより症状は軽快したがD-L試験は陽性が続き,10カ月後にようやく陰性が確認された。D-L試験はPCHのほとんどの症例において発症から数カ月後に陰性化するとされているが,本症例では7カ月間以上陽性でありこの点稀な症例と考えられる。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 71 (3), 549-553, 2022-07-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390011384813812864
  • DOI
    10.14932/jamt.21-87
  • ISSN
    21885346
    09158669
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ