再発性肺塞栓症に奇異性脳塞栓を合併した慢性血栓塞栓性肺高血圧症の1例

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  • 柴海 未菜
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 望月 泰秀
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門
  • 岡田 優
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 柄澤 真弓
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 永倉 良美
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 鈴木 瑞穂
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 黒木 唯
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 櫛田 晃子
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 遠藤 由紀子
    昭和大学病院臨床病理検査室超音波検査部門超音波検査室
  • 市川 沙綾
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門
  • 宮崎 はるか
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門
  • 蜂矢 るみ
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門
  • 豊崎 瑛士
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門
  • 福岡 裕人
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門
  • 新家 俊郎
    昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Recurrence of Paradoxical Cerebral Embolism with Pulmonary Embolism in a Patient with Chronic Thromboembolic Pulmonary Hypertension
  • サイハツセイ ハイ ソクセンショウ ニ キイセイ ノウ ソクセン オ ガッペイ シタ マンセイ ケッセン ソクセンセイ ハイ コウケツアツショウ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は50代女性．肺塞栓症と脳塞栓症の既往があり抗凝固療法が行われていた．この度，右中大脳動脈領域の急性期脳塞栓と診断され入院となった．経胸壁心臓超音波検査（transthoracic echocardiography: TTE）では右室拡大と左室への圧排像，三尖弁収縮期圧較差の上昇を認め，重度の肺高血圧症が示唆された．造影CT検査では，肺塞栓症および深部静脈血栓症が指摘され，肺換気血流シンチグラフィー，肺動脈造影検査より慢性血栓塞栓性肺高血圧症（chronic thromboembolic pulmonary hypertension: CTEPH）患者の肺塞栓症再発症例と判断した．右心負荷下で発生した脳塞栓症であり，奇異性脳塞栓症が強く疑われた．TTEおよび経頭蓋カラードプラ法（transcranial color flow image: TCCFI）施行中のマイクロバブルテストではTTEにおいて心房レベルでの右左シャント，TCCFIでは右中大脳動脈で多数のMicro-embolic signalを認め，経食道心臓超音波検査（transesophageal echocardiography: TEE）では卵円孔開存を介したマイクロバブルテストGrade 3の陽性所見を認めた．再発性肺塞栓症を契機に卵円孔開存を介した奇異性脳塞栓症を発症したCTEPHの1例を経験した．超音波検査のもつ重要性，診断アプローチに関して考察しながら報告する．</p>

収録刊行物

  • 超音波検査技術

    超音波検査技術 47 (4), 379-387, 2022-08-01

    一般社団法人 日本超音波検査学会

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