Empowerment Scale and Issues of the Professional Care Workrs

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  • 介護福祉士の職務エンパワメント評価と課題
  • カイゴ フクシシ ノ ショクム エンパワメント ヒョウカ ト カダイ

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本研究は,介護福祉士を対象として,職務エンパワメントの現状を調査し,介護福祉士評価尺度作成の必要性を明らかにすることを目的とする。対象を兵庫県介護福祉士会会員とし,同会員1267名に対し郵送によるアンケート質問紙調査を実施した。質問用紙作成に向けては,適応の可能性を検討する前研究として,佐々木(2011)の看護師を対象とした「職務エンパワメント尺度開発」を参考にした。佐々木のこの尺度は,4つの職務エンパワメント構造(機会・情報・支援・資源)へのアクセスについて看護師の認識を問う尺度である。本研究では,職務内容の違いからそのまま用いることは難しいため,日本介護福祉士会倫理綱領行動規範を基に介護福祉士の職務エンパワメントとして①機会②支援に加えて,③個人としての成長④専門性⑤志向性の5つで構成した。各質問項目は,すべて介護福祉士を対象とする新たな44項目で作成した。回収は136名,回収率は10.7%であった。136名の回答者のうち有効回答者数は135名であり,これらを解析に用いた。兵庫県内の全介護福祉士有資格者の中で,会員登録しているのは2.4%(日本介護福祉士会2013.11月発表)であり,さらに,その中の1割の会員の意見を分析することは,質的研究として有効であると考える。  SSPS統計分析を用いた調査結果は以下の通りである。性別・職務年数に有意差は見られず,年齢・職種に有意差が確認できた。調査の信頼性と妥当性を検討し,介護福祉士エンパワメント支援の基本である「機会・支援」「志向性」「専門性」「介護の特性」の4因子を確認できた。これらは介護福祉士評価尺度作成について有効性の裏付けに利用可能である。

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