書誌事項
- タイトル別名
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- Observations of Bark Tissues of 12 Angiospermous Trees by Soft X-ray Photography
抄録
<p>軟X線写真法は,木材の密度プロファイルの取得をはじめとして,木材科学および関連分野において広く用いられてきた。しかし,樹皮の構造解析には汎用されてはいない。そこで,北海道産12樹種の樹皮組織の軟X線写真撮影を行い,樹種ごとの特徴を調べた。高コントラストの軟X線透過像が得られた。各樹種の濃淡パターンは,樹皮の解剖学的な特徴とともに,カルシウム(Ca)結晶の偏在を反映していることが明らかになった。この結果から,軟X線写真法は植物全般に普遍的に存在するCa結晶の樹皮組織における集積場所を可視化するのに有効であると言える。光学顕微鏡観察では,同一の樹皮組織内に複数の形態タイプのCa結晶が存在する場合でも,厚壁組織にはもっぱら菱形結晶が随伴することが明らかであった。菱形結晶は,他のタイプのCa結晶とは機能が異なり,厚壁組織の力学的な機能を補強する役割をもつことが示唆される。</p>
収録刊行物
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- 木材学会誌
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木材学会誌 68 (3), 107-116, 2022-07-25
一般社団法人 日本木材学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390011461951669120
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- ISSN
- 18807577
- 00214795
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可