利根川水系の小河川に形成された河道内氾濫原における在来および外来水生動物の生息状況

DOI
  • 田和 康太
    国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム
  • 槐 ちがや
    国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム
  • 中村 圭吾
    国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム

書誌事項

タイトル別名
  • The habitat status of native and invasive aquatic animals in an inter-levee floodplain water body in a stream, the Tone River basin

抄録

<p>本研究では,利根川水系小貝川支流の大谷川において季節的に形成された小規模な河道内湿地(たまり)に着目し,そこに生息する水生動物群集を8 月に調査した.調査の結果,たまりではホソセスジゲンゴロウ成虫やヒメガムシ成虫,ニホンアマガエル,トウキョウダルマガエルなどの在来の止水性水生動物が採集された一方で,採集個体数の大半は環境省により生態系被害防止外来種に指定されているカラドジョウとアメリカザリガニで占められた.大半のカラドジョウについては,その体長分布から2020 年の繁殖期に生まれた当年個体と推察された.カラドジョウやアメリカザリガニは湿地生態系への負の影響が指摘されていることから,本調査地のようなたまりは在来の湿地性水生動物群集の生息場所となる一方で,湿地性外来種の温床ともなりうることを認識する必要がある.</p>

収録刊行物

  • 伊豆沼・内沼研究報告

    伊豆沼・内沼研究報告 16 (0), 1-9, 2022-07-31

    公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390011461951833088
  • DOI
    10.20745/izu.16.0_1
  • ISSN
    24242101
    18819559
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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