腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した Adachi VI 型の血管走行異常を示す早期胃癌の 1 例

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  • A Case of Early Gastric Cancer with Adachi Type VI Abnormal Vascularization Treated by Laparoscopic Distal Gastrectomy

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抄録

<p>症例は 65 歳,男性.早期胃癌の診断で Endoscopic Submucosal Dissection (ESD) を施行し,eCuraC-2 となっ たために,腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した.術中に Adachi VI 型の総肝動脈走行異常を認めたが,術前 CT にて血管構築を確認していたため,術中合併症なく手術 施行可能であった.Adachi VI 型では総肝動脈の腹側に 門脈が存在し,膵上縁のリンパ節郭清時に総肝動脈をメ ルクマールとすることができず,また門脈損傷に注意が 必要となる.術前に血管走行の破格を認識することが, 安全に手術を行う上で,極めて重要であると考えられた.</p>

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