東日本大震災時における社会福祉施設等の要援護者支援体制構築に関する現状分析

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タイトル別名
  • An Analysis of Social Support Systems by Social Welfare Facilities for Those in Need : Before and After the Great East Japan Earthquake
  • ヒガシニホン ダイシンサイジ ニ オケル シャカイ フクシ シセツ トウ ノ ヨウ エンゴシャ シエン タイセイ コウチク ニ カンスル ゲンジョウ ブンセキ

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抄録

災害時の社会福祉施設には要援護者を支援するための一定の役割が期待されている。本研究では,災害時における社会福祉施設等の要援護者支援体制構築の実態及び要援護者への安否確認や見守り支援等において社会福祉施設等が果たした役割について明らかにする。これらを達成するためにアンケート調査を実施し,統計的検定によって検証を行った。 主な結果として,① 平時からの防災訓練参加を他施設や自治会・周辺住民に呼びかけをしている施設では,年間の防災訓練の実施回数が平時からの呼びかけをしていない施設と比較して有意に多いことが判明した。② 平時から呼びかけをしている施設では,自治会・周辺住民の訓練への参加割合が多い。③ 介護老人福祉施設では,何らかの安否確認をしている施設が他の施設と比較して有意に多いことがわかった。 平時から呼びかけをしていない施設の訓練に参加している自治会等は,ほとんどないので,平時から自治会・周辺住民に対して施設側が能動的に活動する必要がある。

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