ベトナムの単身高齢者世帯の実態調査を通した今後の高齢者課題について : 農村部の生活実態調査に基づく考察

書誌事項

タイトル別名
  • Considering the Future of the Elderly through a Survey on Senior Citizens Living Alone in Viet Nam : A Discussion Based on the Visits to Rural Areas
  • ベトナム ノ タンシン コウレイシャ セタイ ノ ジッタイ チョウサ オ トオシタ コンゴ ノ コウレイシャ カダイ ニ ツイテ : ノウソンブ ノ セイカツ ジッタイ チョウサ ニ モトズク コウサツ

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説明

グローバル化のもとでベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam;以下ベトナムと略す)の農村部では,家族形態や家族機能は大きく変容し、さらには、人口流出が続くなど、さまざまな社会歪み現象を産出している。2008年の高齢者の全国の平均年齢は72.0歳で単身高齢者世帯は,8.0%と推計している。特に,ベトナム社会は、経済発展よって価値意識の変化とともに社会構造の変動に伴い単身高齢者世帯は増加の一途を辿り、生活問題は一層深刻化を増している。 以上の社会的背景を踏まえ、農村部で暮らす単身高齢者の生活基盤は極めて不安定であると推測されることから、本研究では,ビントゥアン(Binh Thuan)省ハム・タン(HamTan) 県ラ・ジ町(LaGi)で暮らしている単身高齢者世帯を対象にアンケート調査および聞き取り調査を実施した。調査対象世帯は、60歳以上を対象として、主な調査項目内容は、(1)基本属性 (2)自覚的健康感を中心に、現在、単身高齢者が抱えている日常生活の問題や課題を分析・解明し、今後のベトナム社会における農村部の単身高齢者はもとよりベトナム国内における高齢者福祉施策について論考した。なお、本研究は過去に実施ししてきた高齢者福祉に関する調査研究で得られた研究成果の結果を踏まえて、継続的調査研究として位置づけながら論考したものである。

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