外来クローン病患者における生体インピーダンス法を用いた体組成の評価

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  • Assessment of body composition in outpatients with Crohn’s disease using bioimpedance analysis

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抄録

<p>要旨:【目的】クローン病(Crohn’s disease;以下CDと略)の治療の進歩は目覚ましいことから,最近のCD患者にも過去の身体計測の報告が当てはまるのか,また,栄養の身体組成への関与について検討した.【対象および方法】比較的症状が安定している外来通院中のCD患者72名と対照群52名に対して,体組成分析を含む身体計測並びに栄養評価を行った.【結果】CD群は対照群と比較し,身長や体重,BMI,握力などの身体計測値は保たれていた.一方,筋肉量や四肢骨格筋量指数(SMI)は低値を示した.CD群男性は,筋肉の指標と位相角との間に正の相関を,細胞外水分比との間に負の相関を示した.女性は,位相角と正の相関を示した.CD群の位相角や細胞外水分比は,血液生化学所見等の栄養の指標とも関連が認められた.【結論】外来通院中のCD患者の栄養評価は,体組成分析を含めた計測が望ましい.また,CD群の筋肉量やSMI低下の機序に,栄養が関与している可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 学会誌JSPEN

    学会誌JSPEN 4 (1), 35-43, 2022

    一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会

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