中耳孤発性線維性腫瘍(Solitary Fibrous Tumor)の一例

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タイトル別名
  • Solitary fibrous tumor of the middle ear: A case report
  • チュウジコハツセイ センイセイ シュヨウ(Solitary Fibrous Tumor)ノ イチレイ

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抄録

<p>孤発性線維性腫瘍(Solitary Fibrous Tumor:以下SFT)は稀な間葉系細胞由来の腫瘍であり胸腺・腹膜等に発生が多く報告されている.耳科領域においては外耳道での発生の報告がある.今回,我々は診断的加療を目的に手術加療を施行し,SFTの診断に至った中耳腫瘍症例を経験したので報告する.症例は52歳,女性で難聴を主訴とした.鼓膜所見および画像所見より中耳腫瘍を認めたために,乳突削開術,腫瘍摘出,鼓室形成術を施行した.術後病理ではSFTの診断であり,悪性所見は認めなかった.術後1年後に再発を認め,再度摘出術を行った.再手術後3年を経過するが再発は認めていない.</p>

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