高酸素透過性プレートを用いたiPS細胞由来心筋細胞ベース薬理評価系における効果

DOI
  • 石田 賢太郎
    株式会社マイオリッジ
  • 角田 徹
    三井化学株式会社 研究開発本部 合成化学品研究所 バイオ・メディカル材料グループ
  • 矢内 久陽
    三井化学株式会社 研究開発本部 合成化学品研究所 バイオ・メディカル材料グループ
  • 髙橋 淳
    三井化学株式会社 研究開発本部 合成化学品研究所 バイオ・メディカル材料グループ
  • 河関 孝志
    三井化学株式会社 研究開発本部 機能材料研究所 フィルム・シート部材グループ
  • 江刺家 勝弘
    三井化学株式会社 研究開発本部 機能材料研究所 フィルム・シート部材グループ
  • 田中 有香
    株式会社マイオリッジ

書誌事項

タイトル別名
  • Effects in iPSC-derived cardiomyocyte based pharmacological response using highly oxygen-permeable plates

抄録

<p>心筋細胞は、大部分のエネルギーを遊離脂肪酸(FA)のミトコンドリアによる酸化に由来して、生産している。しかし、培養液中でのin vitroのアッセイにおいて心筋細胞に、十分に酸素を供給することは難しいため、生体心筋のエネルギー代謝を模倣することが困難である。本研究では、三井化学株式会社によって新しく開発された高酸素透過性プレートを用いて、酸素透過性がヒトiPS細胞由来心筋細胞へ作用を及ぼすか評価した。まずiPSC由来心筋細胞を高酸素透過性プレートに播種し、数日間培養をおこなったところ、心筋細胞マーカーやミトコンドリア制御遺伝子の発現が促進することが検出された。次に薬理応答への効果をカルシウムトランジェントを測定し検証した。酸素透過性プレートでは、マルチチャンネルブロッカーであるBepridilの不整脈作用が検出され、明らかなポリスチレン製プレートとの違いが検出された。酸素透過性プレートを用いることで、iPSC由来心筋細胞を用いたin vitroアッセイでの効果について議論したい。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390011716213063424
  • DOI
    10.14869/toxpt.49.1.0_o-34
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ