野球選手の外傷性肩関節不安定症に対する鏡視下手術の治療成績
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説明
野球選手の外傷性肩関節前方不安定症に対する鏡視下手術の治療成績を調査した.外傷性肩関節前方不安定症に対して鏡視下手術を施行した野球選手12例12肩(全例男性,手術時平均年齢20.5歳)を対象とした.投球側6肩(捕手1肩,内野手3肩,外野手2肩),非投球側6肩(投手1肩,捕手1肩,内野手3肩,外野手1肩)であった.12例全例に鏡視下Bankart修復術を行い,大きな肩甲骨関節窩骨欠損を認めた1肩には鏡視下Bristow法を追加した.術前はanterior apprehension testが全例で陽性であったが,術後は全例で陰性化した.術後に再脱臼を認めた症例はなかった.術後に手術側の肩関節90度外転位での外旋可動域は非手術側よりも有意に減少していたが,全例術後に競技復帰した.野球選手において,投手の非投球側受傷例と野手に対しては,鏡視下Bankart修復術および鏡視下Bankart-Bristow法は競技復帰の面においても有用な術式であると思われた.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 46 (1), 22-25, 2022
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390011771527683072
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可