書誌事項
- タイトル別名
-
- Good prognosis case after head injury with brain prolapse due to secondary blast injury
- ニジ バクショウ ニ ヨル ノウ ダツ オ トモナウ トウブ ガイショウ ノ ケイカ リョウコウレイ
この論文をさがす
説明
<p>脳実質が頭蓋内から頭蓋外に脱出する脳脱は,致死的なことが多い。今回,神経学的後遺症をほぼ残さず軽快した脳脱を伴う爆傷の1症例を経験したので報告する。症例は34歳の男性で,水道管の修理作業中に爆発し,飛散したバールが前額部に当たり救急要請された。 来院時は前額部に開放骨折を伴う挫創と逸脱した脳実質を認め,意識レベルはE1V3M6(GCS)であった。頭部以外に合併外傷はなく,前頭骨開放骨折,両側前頭葉脳挫傷,右急性硬膜外血腫の診断で,緊急開頭血腫除去術を施行した。術中に右前額部から右眼窩上部にかけての硬膜損傷を認めた。従命に問題がなかったことから第2病日に抜管した。第19病日にはE4V4M6(GCS)まで改善し,リハビリテーション目的に転院した。神経学的後遺症をほぼ残さずに軽快した要因として,二次爆傷の限局した頭部単独外傷であったことが考えられた。</p>
収録刊行物
-
- 日本臨床救急医学会雑誌
-
日本臨床救急医学会雑誌 25 (4), 711-716, 2022-08-31
一般社団法人 日本臨床救急医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390011782480715776
-
- NII書誌ID
- AA1124939X
-
- ISSN
- 21879001
- 13450581
-
- NDL書誌ID
- 032387747
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可