スパイス認知度向上のための調合体験の有用性

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タイトル別名
  • The utility of the spice compounding experience for the increased awareness of spice

抄録

<p>【目的】スパイスは独特な香りを持ち様々な料理に香りや風味付け、におい消し、保存性増強など幅広く利用されている。また、スパイス利用により減塩効果や体熱調整機能など健康への影響も注目が集まっている。しかし、普段の食生活で使われているスパイスの種類は限られている。本研究では、若い世代がスパイスに興味を持ち、食生活で取り入れやすい方法としてスパイス調合体験を行った。調合体験を通してスパイスに関する知識の習得とともにスパイスの活用法について学習効果を検討した。</p><p>【方法】スパイスの利用および認知度は、本学の学生38名を対象にアンケート調査を行った。スパイス調合は、調理学実習Ⅱ(選択科目)を履修している学生(10名)を対象とした。スパイスミルズの協力を得てスパイスの説明を行った後、12種類のスパイスと3種類の調味料を利用したオリジナルスパイス調合体験を行った。スパイス調合体験を行った学生を対象に体験前後にアンケートを行い、その結果を比較した。</p><p>【結果・考察】1.スパイス利用に関する調査では、63.2%の学生が普段の食生活でスパイスを使用していた。多く使われていたスパイスは、こしょう、山椒、唐辛子、パセリの順であった。スパイスを利用する料理としてカレーが多く、デザートではシナモンロールやアップルパイに利用していた。スパイスを使っている理由は、風味付けやにおい消しが多く、その他の特性については知らない学生が多かった。</p><p>2.スパイスの特性の説明や配合体験を行った結果、多種類のスパイスについての認知度や活用方法の理解が深まったことにより、調合体験は学習効果があったと示唆された。今後も様々な視点から学習効果について検討する予定である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390011804535527808
  • DOI
    10.11402/ajscs.33.0_102
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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