神経リハビリテーションにおける物理療法の最前線「神経科学に基づく課題指向型アプローチと物理療法の併用」

  • 竹林 崇
    吉備国際大学保健医療福祉学部作業療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Neuroscience based combining approach between the task-oriented training and electrical stimulation therapy
  • 神経科学に基づく課題指向型アプローチと物理療法の併用
  • シンケイ カガク ニ モトズク カダイ シコウガタ アプローチ ト ブツリ リョウホウ ノ ヘイヨウ

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説明

<p>1990年代,脳卒中後の上肢麻痺に関しては,発症から180日間を過ぎると「プラトー」と呼ばれ,機能回復は困難だと考えられていた.しかしながら,2000年前後にConstraint-induced movement therapy(CI療法)やロボット療法が生活期においても上肢麻痺の改善といった成果を見せはじめたことから,プラトーという概念は徐々に廃れて行き,逆にCI療法やロボット療法のエビデンスは確立されていった.さらに,2000年代後半に入ると,上記のアプローチの効果をより増大するための末梢電気刺激療法などをはじめとした物理療法が台頭し,上記のエビデンスが確立されたアプローチと併用した多角的療法が広く実施されるようになった.本稿では,我々がこれまで研究を実施してきたCI療法の概要と,電気刺激療法はじめとした物理療法とCI療法の臨床試験の結果について提示したいと考えている.</p>

収録刊行物

  • 物理療法科学

    物理療法科学 25 (1), 01-05, 2018

    一般社団法人 日本物理療法学会

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