氷と種々のガス状有機化合物の相互作用の評価

  • 中西 佑介
    大阪府立大学工学研究科応用化学分野環境化学研究グループ
  • 竹中 規訓
    大阪府立大学工学研究科応用化学分野環境化学研究グループ
  • 定永 靖宗
    大阪府立大学工学研究科応用化学分野環境化学研究グループ
  • 坂東 博
    大阪府立大学工学研究科応用化学分野環境化学研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of interactions of gaseous organic compounds with ice
  • コオリ ト シュシュ ノ ガスジョウ ユウキ カゴウブツ ノ ソウゴ サヨウ ノ ヒョウカ

この論文をさがす

抄録

メタン, エタン, メタノール, エチレン, ベンゼンと純氷との相互作用の温度依存性および吸着エンタルピーを求めた. メタン, エタン, エチレン, ベンゼンは同程度の相互作用を示し, メタノールの氷への吸着は, それらより253 K において2 ~2.7倍程度強かった. メタノール, エチレン, ベンゼンに対しては263 K 付近を境に吸着挙動の大きな違いがみられた. これは擬似液体層の存在が関与していると考えられる.メタン,エタンの吸着エンタルピーは,253-271 K の間で一定であったが, メタノールの吸着エンタルピーは,温度依存性を示した.エチレンおよびベンゼンの吸着エンタルピーは,263 K 付近を境に高温側と低温側で異なる値が得られた.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 73 (5), 331-338, 2011

    公益社団法人 日本雪氷学会

参考文献 (25)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ