看護師学校養成所3年課程における医療安全教育の調査研究

DOI
  • 山口 由美子
    滋慶医療科学大学大学院 医療管理学研究科 京都工芸繊維大学 保健管理センター
  • 大石 雅子
    滋慶医療科学大学大学院 医療管理学研究科
  • 飛田 伊都子
    滋慶医療科学大学大学院 医療管理学研究科
  • 折田 義正
    滋慶医療科学大学大学院 医療管理学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A Questionnaire Survey on Education of Patient Safety at 3-year Nursing Schools
  • -From the viewpoint of WHO Patient Safety Curriculum Guide-
  • −WHO患者安全カリキュラムガイドの視点から−

抄録

本研究は,看護師学校養成所3年課程(3年制)における医療安全教育の現状把握を目的に,関東・近畿にある222校を対象に質問紙調査を行った.調査項目は,基本属性や医療安全教育の現状,WHO患者安全カリキュラムガイドに基づく教育の方法と評価方法について回答を求めた.56校から回答が得られ(回答率25.2%),教育の難しさとして,教員数や経験の不足が挙げられた.80%以上の施設で同ガイドに基づく教育が行われていたが,「項目7:質改善手法による医療の改善」は少数であった.教育方法は,講義形式が多く,ロールプレイなどは少なかった.記述回答では現場のリアリティを伝える難しさがある一方,不安の助長に対する弊害が指摘された.3年制の医療安全教育の充実には,専門科目領域や実習病院との分担・連携,医療機関の協力,教員の意識向上が必要と考えられる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390011859823048064
  • DOI
    10.11397/jsqsh.16.356
  • ISSN
    18823254
    18813658
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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