FDG-PETでSUV maxが高値を示した縦隔コレステリン肉芽腫の1手術例

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タイトル別名
  • Resected case of cholesterol granuloma in anterior mediastinum with high standardized uptake value max on <sup>18</sup>F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography

抄録

<p>コレステリン肉芽腫は,コレステロール結晶と異物巨細胞を特徴とする肉芽腫である.中耳では比較的症例は多いが,その他の部位に発生することはまれな疾患である.症例は55歳,男性で,脂質異常症の加療を行うもコントロール不良にて当院紹介となった.全身精査で胃の消化管間質腫瘍と縦隔腫瘍を認め,当科紹介となった.CTで前縦隔に多房性で,左腕頭静脈を挟み込むように頭尾側に長く広がる陰影を認めた.MRIではT1およびT2強調画像で低信号となる腫瘤像構造を認めた.FDG-PETではSUV max 9.4の集積を認め,胸腺癌・悪性リンパ腫疑いとして診断と治療目的に手術の方針となった.胸腔鏡下縦隔腫瘍摘除術を施行した.一部左腕頭静脈に固着していたものの剥離することが可能で,腫瘍を胸腺と一塊として摘出した.境界明瞭な充実性の腫瘤で,割面は灰白色調であった.病理診断でコレステリン肉芽腫と診断した.</p>

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参考文献 (8)*注記

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