東京女子医大病院における血液浄化療法のアクシデント分析およびリスク・マネジメントの試み

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タイトル別名
  • Accident analyses and risk management in blood purification therapy at Tokyo Women’s Medical University Hospital
  • トウキョウ ジョシイ ダイビョウイン ニ オケル ケツエキ ジョウカ リョウホウ ノ アクシデント ブンセキ オヨビ リスク ・ マネジメント ノ ココロミ

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抄録

<p>東京女子医大病院本院では,年間約3万件の血液浄化治療が施行されている。当院の血液浄化療法における特徴は以下の3点にある。(1)大学病院でありながら,維持血液透析も積極的に行っている。(2)腎移植件数が多く,移植前後で血漿交換などの特殊治療が日常的に行われている。総件数のうち,約1.5%(約450件)は血液透析や血液濾過透析以外の特殊治療である。(3)病院の建物構造が複雑である一方,透析室外での血液浄化療法も日常的に行われている。約300件は透析室外(ICUまたは一般病室)で治療が行われている。このようななかで,各科の医師による情報交換・治療方針決定,医師とコメディカルとの連携を取りつつ,血液浄化療法を行っている。このように,血液浄化療法は対象となる疾患が多分野であり,比較的,重症な患者に施行する場合が多い。血液浄化療法が扱う疾患は多彩であり,さまざまな専門を持った医療者が共同で治療に当たる場合も多い。また,日常的に医師,看護師,臨床工学技士が治療を分担しており,さまざまなインシデント・アクシデントが発生する。これらの報告を再検討し,1つ1つを大切な教訓として,細かな改善を行っていくことでより安全な血液浄化療法が行われるよう改善していくことが大切と考える。 </p>

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