回転ディスクによる噴霧の温度条件が生成液滴径分布におよぼす影響

  • 原田 菜々子
    岡山大学 大学院 自然科学研究科
  • 清水 歩弥
    岡山大学 大学院 自然科学研究科
  • 中曽 浩一
    岡山大学 大学院 自然科学研究科 岡山大学 学術研究院 自然科学学域
  • 三野 泰志
    岡山大学 大学院 自然科学研究科 岡山大学 学術研究院 自然科学学域
  • 後藤 邦彰
    岡山大学 大学院 自然科学研究科 岡山大学 学術研究院 自然科学学域

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Spray Temperature Conditions on Droplet Size Distribution by a Rotating Disk
  • カイテン ディスク ニ ヨル フンム ノ オンド ジョウケン ガ セイセイ エキテキケイ ブンプ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>噴霧乾燥における液体原料の微粒化法のひとつである回転ディスクアトマイザーは,高温の装置内に設置されている一方で,供給される液体原料は室温で保持されることが多い.本研究では,回転ディスクによる液体微粒化について,回転ディスクおよび液体原料の温度差が生成液滴径分布におよぼす影響を検討した.温度差無しで噴霧した結果,生成液滴径はピークを一つ持つ分布となり,温度差の増大で複数のピークを持つ分布となった.また,ディスク温度が液温よりも高いときに複数ピークの分布となりやすいことがわかった.ディスク上に形成される液膜を観察した結果,温度差の大きい場合に液膜厚さが局所的に変動しながら濡れ広がる状態を確認できた.温度差により液膜における密度や粘度といった物性値が局所的に異なる状態が形成され,液膜の流れが不安定となり,ディスク端部で噴霧される瞬間の流量が変動したことが液滴径分布に影響したと考えられる.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 48 (5), 167-174, 2022-09-20

    公益社団法人 化学工学会

参考文献 (10)*注記

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