前兆のない片頭痛に類似した頭痛のみを呈した抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質抗体関連皮質性脳炎の1 例

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  • A case of anti-myelin oligodendrocyte glycoprotein antibody associated cortical encephalitis presenting only with migraine-like headache without aura

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<p>   症例は45 歳女性で，急性の経過で右側の眼痛と右側頭部に非拍動性の頭痛を呈した．頭部MRI で右頭頂葉の皮質と同領域の脳溝に造影増強効果を認め，病変部に血流増加を認めた．脳脊髄液検査で単核球優位の細胞数上昇を認め，血液中の抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質（myelin oligodendrocyte glycoprotein；MOG）抗体陽性を認めたことから抗MOG抗体関連皮質性脳炎と診断しステロイド療法を実施したところ，頭痛や脳脊髄液所見の改善を認めた．抗MOG 抗体関連皮質性脳炎では片頭痛に類似した頭痛を呈する場合があるため，鑑別に含める必要があると考えられた．</p>

収録刊行物

  • 日本頭痛学会誌

    日本頭痛学会誌 49 (1), 234-238, 2022

    一般社団法人 日本頭痛学会

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