左室流出路に出現した carcified amorphous tumor の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Calcified Amorphous Tumor in the Left Ventricular Outflow Tract

この論文をさがす

抄録

<p>症例は,69歳女性.慢性腎不全に対して10年前に維持透析加療を導入した.動悸症状,胸部圧迫感を認め,精査加療目的で当院を紹介受診した.精査を行い,左室流出路中隔側に長径11 mmの可動性のある腫瘤を認めた.発熱,感染兆候なく,半年間の経過観察の後,塞栓症のリスクになり得ることから,手術加療の方針となった.手術では,上行大動脈を斜切開し,大動脈弁を損傷せずに腫瘤を摘出した.術後経過は良好であった.病理検査では,広範な石灰化を示し,線維組織を伴っており,無形性腫瘍性病変(calcified amorphous tumor : CAT)と診断された.左室流出路に発生するCATは非定型であり,稀である.大動脈斜切開で大動脈弁に損傷なく治療し得たので報告する.</p>

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ