スクールソーシャルワーカーと行政機関との連携 : 宮城県大崎市におけるインタビュー調査をもとに

書誌事項

タイトル別名
  • Cooperation between school social workers and administrative agencies : Results from interviews conducted in Osaki city,Miyagi prefecture
  • スクールソーシャルワーカー ト ギョウセイ キカン ト ノ レンケイ : ミヤギケン オオサキシ ニ オケル インタビュー チョウサ オ モト ニ

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抄録

本稿は 2016(平成 28)年 2 月~4 月,宮城県大崎市における児童生徒及び保護者に関わる専門的な行政機関(大崎市教育委員会,大崎市子育て支援課,宮城県北部児童相談所,宮城県北部教育事務所,宮城県教育支援センター「適応指導教室」)を対象者として半構造化インタビュー調査をまとめたものである。 設定した 6 つの質問(①主訴は何か《どのような問題を抱え関わるようになったか》,②主訴の緊急度及び深刻度,③どのようなサービスを提供したか,④他機関との連携,⑤スクールソーシャルワーカーとの連携事例,⑥スクールソーシャルワーカーに求める役割・機能)に対する回答を記録し,カテゴリー化を行って検討した。 支援を必要とする児童や家庭には,不登校,いじめ,家族関係,発達障害,虐待,DV,非行,保護者の疾病,ひとり親家庭,離婚,貧困,失業など,深刻化すれば生命さえも憂慮される状況があった。 調査対象である行政機関においては,各機関がその専門性を発揮しながらも,他の機関の専門性を十分理解し連携を強める方向に進んでいるとは言えない現状も見えてきた。またそれはスクールソーシャルワーカーに対しても同様のものがあり,一方,スクールソーシャルワーカーも専門機関の期待やニーズに十分対応できていない現状も明らかになった。

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