野外霊長類学が果たしてきた役割

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • The role of field Primatology

抄録

<p>周知のとおり現代の霊長類学はニホンザルの野外研究から始まった。それは1950年代から60年代にかけて動物研究と人類学・社会学・心理学・生物学とを繋げる橋渡しの役割を果たしてきた。1967年に霊長研ができ、異分野出身教員たちの集まりで時間がかかったが、やがて共同研究を通じて新しい異分野癒合の研究が始まった。野外のサルへのDNA分析の導入、認知科学の誕生、野外個体のホルモン分析、視覚・聴覚の脳研究等。いずれも厳密な条件統制を旨とする実験室研究が野外に進出することによって突出した研究分野の創生につながったのである。野外研究は常にそれら新研究の基盤の役割を果たしてきた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390012191593656064
  • DOI
    10.14907/primate.38.0_53
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ