時系列単純区分線形化による地震時損傷を有する構造物の物理量推定

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タイトル別名
  • Simple Piecewise Linearisation in Time Series to Estimate Physical Parameters of Seismically Damaged Structures

抄録

<p>本論では,時間領域の逆解析を応用した非線形構造物の物理量を推定する時系列単純区分的線形化(SPLiTS)を紹介する.SPLiTSは,変位応答データの各半周期波に基づいて,非線形構造物を区分的に線形化された構造物群と見なす.この手法では,まず,変位応答データ中の中心点移動の影響を最小し,応答データに3つの閾値を適用することで,物理量推定に必要な有効データを厳選する.次に,これらの処理が施された応答データ(加速度,速度,変位,および構造物に作用する外力)に,各半周期波を構成するステップ数に基づいて,時間領域の逆解析を適用し,非線形構造物の物理量を区分線形的に推定する.この手法を,非線形挙動を伴う1質点系鋼構造物の振動台実験結果に適用した.SPLiTSによって,鋼材の降伏時に減衰の増加と剛性の減少が時刻歴で表現され,地震時損傷を有する構造物の物理的推定に有効であることが示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390012313366356352
  • DOI
    10.11345/japannctam.66.0_189
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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