マルチスケール解析を用いたRC 耐震壁の環境作用による剛性変化に関する検討

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タイトル別名
  • Investigation on the stiffness reduction of RC shear walls subjected to environmental action by multi-scale thermo-hygral analysis

抄録

<p>鉄筋コンクリート構造物において,経年に伴う固有振動数低下が報告されており,原因特定と適切な対策が求められる.本研究は,せん断壁部材に着目し,マルチスケール構造-材料応答連成解析システムを用いてコンクリートの水分損失による剛性低下について検討することを目的とした.解析により,過去に行われた乾燥の影響に着目した正負交番せん断載荷実験での構造応答をよく再現することができ,コンクリートの乾燥に起因するひび割れがせん断壁の初期剛性や外力によるひび割れの発生荷重を低下させるものの,最大耐力に対しては負の影響を与えないことがわかった.実構造物での挙動を捉えるため,長期材齢及び実大スケールの部材寸法での検討を行った.コンクリートの乾燥による構造性能変化は部材寸法の影響を強く受け,RC部材が厚いほど剛性低下速度が小さくなり,乾燥の影響を受けない深部のコンクリート強度の増進により耐力が上昇することを示した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390012313366365184
  • DOI
    10.11345/japannctam.66.0_213
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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