after/withコロナ時代の都市構造と都市型産業のあり方 : 第3の道論

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  • after/with コロナ ジダイ ノ トシ コウゾウ ト トシガタ サンギョウ ノ アリカタ : ダイ3 ノ ドウロン
  • after with コロナ ジダイ ノ トシコウゾウ ト トシガタ サンギョウ ノ アリカタ ダイ3 ノ ミチ ロン

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抄録

2020年末現在、新型コロナ感染症が制圧されておらず、強い感染力をもった新感染症対策と経済活動の両立が課題となっている、しかしながら現在の経済活動が完全に同じ形態のままでは、両立困難な「トレードオフ問題」に相当する。両立させるためには、経済活動の条件を少し変える構造改革が必要で「第3の道」の検討が必要である。感染予防には三密をさけ、オープンエア、換気が大切なので、現在の都市型産業において「環境デザイン」の発想が重要となる。「オープンエア+リモート+需要分散」が重要概念となる。産業のオンライン化の場合は、新たなる付加価値、体験の創造が重要となる。「都市構造(中心都市=郊外関係)」「地域構造(都市圏=地方関係)」の観点からは、一般論としては、集客・観光移動(短期的移動)、人口移動(長期的な住み替え移動)、職場立地の移動(ワーケーション等)等で、郊外や地方への移動が優位になる。しかし、実は都心でも、換気・オープンエアを活用する政策はいくらでもあり、水辺(ウォーターフロント、リバーフロント、ベイエリア)、公園、オープンカフェ、オープンレストラン、公共空間利用などが考えられる。人口動態分析によれば、2020年は、東京中心部への転入は大きく転出に転じ、地方の転出は転入となった。しかし、今後、地方への移動傾向がでてくるとしても、東京の郊外も有力な吸引地となりつつあり、東京圏一極集中がすぐに是正されると判断するのは早計である。以上から、経済活動の低下に対し、短期的・一時的な給付金ではなく、コロナ禍向けの「環境デザイン」の整備のための事業の構造改革への補助をすべきである。単なる補助金でなく「構造転換」支援,「アイデア出し」支援が重要である。

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