浚渫泥を活用して複数年施工された造成干潟・浅場の地形変化と生物生息場

書誌事項

タイトル別名
  • TOPOGRAPHICAL CHANGES AND HABITATS IN ARTIFICIAL TIDAL FLATS AND SHOALS CONSTRUCTED GRADUALLY BY USING DREDGED MUD

抄録

<p> アサリの持続的な再生産と多様な干潟生物生息が可能な干潟環境の創造と管理,沿岸域でのブルーカーボン施策に資するアマモ場再生・拡大に向けた浅場造成が再注目されている.本研究は,浚渫泥を再利用して8年間かけて段階整備された造成干潟・浅場において,造成過程や造成後の地形変化特性とアサリ等干潟生物の生息・生育状況を既存資料と現地調査から把握した.浚渫泥と覆砂材投入による造成段階の地形変化量を評価した結果,覆砂開始までに浚渫泥面の低下はみられるが,覆砂完了後は干潟地形が概ね安定し,アサリ等の多様な干潟底生生物の生息場が維持できていた.また,浅場造成域ではアマモ場が早期に自然回復していた.一方,対象の造成干潟はアサリの成貝が少ないという問題も判明し,成長阻害要因の解明と予防的対策の検討が必要と考えられた.</p>

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