臍帯巻絡の分娩経過に与える影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Influence of coiling of the cord on labor and delivery
- サイタイケンラク ノ ブンベン ケイカ ニ アタエル エイキョウ
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説明
臍帯巻絡が分娩所要時間、分娩様式、新生児状態に与える影響を明らかにし、臍帯巻絡症例に対して有効な助産介入を行うための検討を行った。単胎正期産の症例のうち、骨盤位分娩と予定帝王切開の症例を除いた2565例を対象とした。今回の検討では以下の結果を得た。① 臍帯巻絡により分娩所要時間は遷延しなかった。② 臍帯巻絡により新生児仮死への影響はなかった。③ 臍帯巻絡により吸引分娩率は増加するが、緊急帝王切開率に影響はなかった。④ 臍帯巻絡時の緊急帝王切開の適応理由は分娩停止よりも胎児ジストレスが多かった。以上の結果より臍帯巻絡が分娩所要時間や新生児状態、分娩様式に与える影響は少なく、臍帯巻絡のある症例では「分娩時間がかかる」「新生児状態が悪くなる」「緊急帝王切開になる可能性が高くなる」などの問題を引き起こすという認識は誤りであることが判明した。
収録刊行物
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- 大阪大学看護学雑誌
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大阪大学看護学雑誌 10 (1), 3-9, 2004-03
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390012335404057600
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- NII論文ID
- 120005758924
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- NII書誌ID
- AN1048165X
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- DOI
- 10.18910/56781
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- HANDLE
- 11094/56781
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- ISSN
- 13413112
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可