土壌微生物叢活性剤の利用による野菜リゾクトニア病の予防

  • 竹生 敏幸
    吉備国際大学大学院地域創成農学研究科
  • 許 冲
    吉備国際大学大学院地域創成農学研究科
  • 谷坂 隆俊
    吉備国際大学大学院地域創成農学研究科 京都大学

書誌事項

タイトル別名
  • Prevention of vegetable rhizoctonia disease with the aid of a soil microbial flora activating agent
  • ドジョウ ビセイブツソウカッセイザイ ノ リヨウ ニ ヨル ヤサイ リゾクトニアビョウ ノ ヨボウ

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説明

低投入持続型農業(low input sustainable agriculture; LISA)を推進するためには,病虫害抵抗性品種や高栄養素吸収能品種の開発に加えて,土壌微生物の力を借りた健康な土壌づくりが不可欠である.著者らは前報(竹生ら 2022)で,“Takeo-Tanisaka液”(TT液)が,土壌微生物叢を多様化,活性化して土壌中に大量の栄養素を生み出し,そこに生育する葉菜類の成長を著しく旺盛にすることを示した.本研究では,ホウレンソウとニンジンの成長に及ぼすTT液の効果を検証するなかで,TT液の投入が,それら野菜の成長を促進する効果のほか,高温多湿時に多発する土壌伝染性病害“リゾクトニア病”の発生を抑制する効果を有することを明らかにした.これらの結果は,TT液がLISAの推進に有効なツールとなる可能性のあることを示している.

収録刊行物

  • 作物研究

    作物研究 67 (0), 27-34, 2022

    近畿作物・育種研究会

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