書誌事項
- タイトル別名
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- A case of suspected alcoholic cardiomyopathy followed up by echocardiography
- アルコールセイ シンキンショウ ガ ウタガワレ,シン エコーズ ケンサ デ ケイカ オ オッタ 1レイ
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抄録
<p>患者は30歳代,女性。嗜好歴としてアルコールを10年以上多量に摂取している。経胸壁心エコー図検査(TTE)では左房と左室が拡大し,左室のびまん性壁運動低下を認めた。また,高度の僧帽弁逆流,中等度の三尖弁逆流を認め,IVCは拡大し呼吸性変動は低下していた。多量の飲酒歴とTTE所見からアルコール性心筋症(ACM)が疑われ,禁酒を指示し,内科的治療を開始した。約2か月後の再診にて,アルコール摂取を減量したと申告があり,TTEでは左房や左室は縮小し,壁運動低下は改善した。僧帽弁逆流や三尖弁逆流も軽度となり,IVCの呼吸性変動は良好となった。ACMは二次性心筋症のひとつであり,アルコールの長期的な過剰摂取によって,拡張型心筋症様の心筋障害を呈する疾患である。欧米では拡張型心筋症様の病態を示す症例のうち,23~40%はアルコールが関与していると報告されており,禁酒またはアルコール摂取の減量により心機能および予後が改善するといわれている。本症例も長期的にアルコールを過剰摂取していたために,心筋障害を呈し,禁酒を行ったことによって心機能が改善したため,ACMと疑った。また,再度アルコール摂取量が増加したことで,左室の拡大を認めた。ACMはアルコール摂取量に依存して,心臓の大きさや左室収縮能などの心機能も変動すると思われ,ACMが疑われた際には,TTEでの経過観察が有用と考えられた。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 71 (4), 759-764, 2022-10-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390012390812267648
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- NII書誌ID
- AN10229989
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- NDL書誌ID
- 032534452
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可