術後放射線療法を行った頸部myxofibrosarcomaの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of myxofibrosarcoma in the neck treated with postoperative radiation therapy

この論文をさがす

抄録

頸部myxofibrosarcomaの1例を経験した。症例は67歳,男性。頸部腫瘤を主訴に受診した。造影MRIで頸部に造影効果のある比較的境界明瞭な腫瘍を認めた。細胞診を施行するも良悪性の鑑別困難であったため,診断的治療目的に頸部腫瘍摘出術を施行した。病理所見は低悪性度のmyxofibrosarcomaで,断端陽性であった。追加治療として手術瘢痕を中心に頸部郭清術を施行したが,追加切除後の病理所見でも断端陽性であった。そのため,局所に術後放射線療法60Gyを施行した。現在,初回手術から6年4ヶ月で無再発生存中である。Myxofibrosarcomaは手術における病理学的断端陽性例では局所再発率が高いが,術後放射線療法によって局所制御できた可能性があると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 48 (3), 291-294, 2022

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ