IV.ゲノム医療時代の大腸癌術後補助化学療法

  • 三吉 範克
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科 大阪国際がんセンター研究所がん医療創生部
  • 藤野 志季
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科 大阪国際がんセンター研究所がん医療創生部
  • 関戸 悠紀
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 波多 豪
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 浜部 敦史
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 荻野 祟之
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 高橋 秀和
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 植村 守
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 山本 浩文
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 土岐 祐一郎
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
  • 江口 英利
    大阪大学大学院医学系研究科消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Adjuvant Chemotherapy for Colorectal Cancer in the Era of Genomic Medicine

抄録

<p>StageIII結腸癌の術後については6ヵ月のoxaliplatin併用療法が最も有効な治療選択と推奨されている.FOLFOX群では6ヵ月投与群の方で無病生存率の優越性が示され,CAPOX群では3ヵ月投与群の非劣性が示されており,副作用の神経障害に関しては3ヵ月投与群で少ないことから,治療効果とのバランスを考えることが重要である.MSI-H大腸癌は比較的予後良好でありフッ化ピリミジン単独療法による手術単独群に対する術後補助化学療法の優越性は示されておらず,ゲノム解析の結果を評価した上での治療法の選択が望まれる.がん細胞においてBRAF V600E,KRAS,PIK3CAの遺伝子変異解析やMSIのステータスなど遺伝子発現レベルをみることやliquid biopsyに関する研究も行われており,治療選択にあたっては,効果とバランスを考慮して再発リスクに応じた治療が望まれる.</p>

収録刊行物

参考文献 (36)*注記

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