III.COVID-19パンデミックが大腸癌外科診療に与えた影響─複数隣接二次保険医療圏における解析─

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タイトル別名
  • The Impact of the COVID-19 Pandemic on Colorectal Surgery in Japan

説明

<p>(目的)COVID-19の感染流行により従来の医療提供は不可能となり,医療従事者,患者双方に変化が余儀なくされた.特に大腸癌外科診療に与えた影響を医療提供面での変化と医療受給者の病状という観点から明らかにすることを目的とした.(方法)北多摩地区の3つの隣接する二次保健医療圏全域において大腸癌外科診療を行う全21施設に,医療提供状況,手術実施状況,手術内容,周術期管理などに関する調査を行い,COVID-19流行前と流行時の変化を分析した.(結果)2020年に約10%程度手術症例が減少し,stageIの症例数は13%減少していた.検診を契機とする受診は21%,有症状での受診も6%減少していた.80%の施設で外科医もCOVID-19患者診療に従事し,87%の施設で待機手術に関して制限が行われた.(結論)大腸癌の発見率は低下し,大腸癌の進行度は進んでいた.また病院としての機能低下が認められた.</p>

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参考文献 (2)*注記

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