火山噴火に伴う気象津波の風況依存性に関する数値解析

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タイトル別名
  • NUMERICAL ANALYSIS ON THE DEPENDENCY OF UPPER WINDS OF VOLCANIC METEOTSUNAMIS

抄録

<p> 2022年1月15日に南太平洋上のフンガ・トンガ―フンガ・ハアパイ火山噴火に伴い,顕著な気圧変動を伴うLamb波等の衝撃波が全球を周回し,世界各地の海岸で火山性気象津波の到達と見られる潮位変化が観測された.本研究では,上空の風の場が洋上での海洋波の増幅に与える影響を明らかにすることを目的として,Princeton Ocean Modelを用いた解析を行った.無風条件下の計算では,海面変動が実測値の50~60%程度の振幅規模に留まった.モデル化した強風軸を与えた計算では,四国沖の観測点で無風条件と比べて約1.3~1.5倍,東北沖の観測点では約2.5~3.0倍の振幅が増大した.また,風の影響を考慮に入れた場合の方が,後続波に対応する周期10分前後のスペクトルのピークが明瞭であり,Lamb波に対応する海面変動よりも共鳴効果の違いが強いことが示唆される.</p>

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参考文献 (3)*注記

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