印旛沼干拓
-
- 梶原 健嗣
- 愛国学園大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- A History of Reclamation of Imba Swamp
- ―changing aim of reclamation and unchanging significance of reclamation―
- ~変わりゆく干拓目的と変わらぬ干拓の重要性~
説明
<p>印旛沼は江戸時代以来,繰り返し干拓事業が試みられてきた湖沼である。しかし,その目的は不変ではなく,新田開発,国防,舟運と全国市場の形成,工業用水開発と,時代状況を色濃く反映して,干拓目的は変わってきた。他方で,首都(江戸,東京)近傍に位置するという地理的要因を反映し,干拓計画には時代を代表する技術者が関わってきた。享保の干拓には井沢為永,明治初頭にはファン=ドールン,ヨハネス=デ・レーケ,古市公威など,北総地域のローカルな関心を超えた,国家的関心が注がれてきたのである。 現在の印旛沼は,そうした干拓計画の到達点なのであり,その歴史には「時代のありよう」が色濃く反映しているのである。「変わりゆく目的と変わらぬ重要性」が,印旛沼干拓の近現代史である。</p>
収録刊行物
-
- 水利科学
-
水利科学 65 (2), 63-86, 2021-06-01
一般社団法人 日本治山治水協会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390012501256789888
-
- ISSN
- 24324671
- 00394858
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可