仰臥位前外側アプローチ人工股関節全置換術におけるカップ前捻角指標テンプレートの有用性の検討

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抄録

<p>【目的】イメージ使用仰臥位前外側アプローチ人工股関節全置換術(ALSA THA)におけるカップ前捻角指標テンプレートの有用性を明らかにすることであった.【対象と方法】2017年10月から2021年5月までに当科でALSA THAを行った患者を対象とし,カップ前捻角指標テンプレートを用いなかった群(非使用群129関節)と用いた群(使用群61関節)に分け,Radiographic anteversion(RA)を調査し,正確度と精密度を両群間で比較検討した.目標RAは非使用群15度,使用群は15度,20,25度のいずれかであった.【結果】RAの誤差は非使用群-0.3±4.6°(-11-12°),使用群0.9±4.7°(-10-10°)で正確度,精密度ともに両群間で有意差を認めなかった.【結語】目標角度を可変式とすれば正確度,精密度ともに下がることが予測されたが,テンプレートを用いることでそれらを防ぐことができ,有用であると考えた.</p>

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