下腿外傷性骨化性筋炎の骨化部に感染をきたした一例

  • 古谷 武大
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 土持 兼信
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 中村 哲郎
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 岩崎 賢優
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 河野 裕介
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 畑中 敬之
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 松口 俊央
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 清原 壮登
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 大森 裕己
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 土屋 邦喜
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科

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抄録

<p>【はじめに】外傷性骨化性筋炎の骨化部に感染をきたした症例を経験したので報告する.【症例】54歳男性.35年前に交通外傷による多発外傷の既往あり.低温熱傷による左下腿膿瘍の診断で当院皮膚科紹介受診し,Xp,CTで前脛骨筋に石灰化を認め当科紹介となった.麻酔下に切開すると前脛骨筋膜下より大量の石灰と浸出液を認め,不良肉芽とともにデブリドマン施行した.死腔の補填のため抗菌薬含有のリン酸カルシウム骨ペースト(calcium phosphate cement;以下CPC)を充填した.その後感染の再燃を繰り返し,人工骨ペーストの入れ替えや局所抗菌薬灌流療法(intra-Soft tissue Antibiotics Perfusion;iSAP)併用で感染コントールを得ることができた.【考察】外傷性骨化性筋炎の骨化部に感染をきたした症例を経験した.異所性骨化に感染を合併し,コントロールに難渋する場合は,Drug deliveryの点からiSAPが有用であると思われる.</p>

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