「ウリサラム」(私たちの人々)と呼び合う共同性 : 京都マエブケの朝鮮人住民にとっての場所をめぐって

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タイトル別名
  • Our people, our place : communality of Korean residents in Maebuke village of Kyoto
  • ウリサラム ワタクシタチ ノ ヒトビト ト ヨビアウ キョウドウセイ : キョウト マエブケ ノ チョウセンジン ジュウミン ニ トッテ ノ バショ オ メグッテ
  • ウリサラム私たちの人々と呼び合う共同性 : 京都マエブケの朝鮮人住民にとっての場所をめぐって

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抄録

本稿で対象とするのは,1940年代から60年代に京都市西京区下津林前泓(マエブケ)町で生活を営んでいた朝鮮人住民である。戦前,ここは軍需工場の建設するため多くの朝鮮人を集めた飯場の跡地であった。戦後,工場閉鎖にともない,行く場を失った朝鮮人はマエブケに居残るようになり,さらに他の地方からも朝鮮人が多く集まるようになった。マエブケは国有地であったため,行政サービスを受けることができず,インフラ整備も住民たちの手によって行わざるを得なかった。しかし,マエブケの人々はありとあらゆる手段を講じて生き抜いていく。その中で飯場の改築や養豚業のノウハウ等,村で生じる様々な問題を住民どうしで共同して解決していく。本稿ではマエブケの住民間の助け合いを軸に,かれらの交流の場である広場や民族組織の事務所に焦点を当て,「ウリサラム」(私たち人々)と呼び合う共同性の構築過程を描き出す。

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