書誌事項
- タイトル別名
-
- Clinical features of children with horseshoe kidney in Japan
この論文をさがす
説明
<p>本邦における馬蹄腎をもつ小児の臨床的特徴を明らかにするため,後方視的研究を行った.対象は59例中,男児は34例(57.7%),診断時年齢の中央値は1.2歳(0.0~13.3歳),観察期間の中央値は1409日(2~6134日)だった.診断名が判明している奇形症候群は14例(23.7%)であり,他の45例のうち,先天異常を伴った症例は17例(37.8%)だった.17例のうち,神経疾患は6例(35.4%),先天性心疾患は5例(29.4%)と両者で半数以上を占めていた.今回の調査で,外科治療を要した症例は9例(15.3%)で,観察期間中に慢性腎臓病ステージ2に至った症例を3例(5.1%)認めた.馬蹄腎は,症候性先天性腎尿路異常(syndromic CAKUT)の可能性があり腎外病変の有無に注意する必要がある.今回の調査では短期間で観察終了した症例も多数あり,馬蹄腎の予後についてはさらなる調査が必要である.</p>
収録刊行物
-
- 日本小児腎臓病学会雑誌
-
日本小児腎臓病学会雑誌 35 (2), 93-99, 2022
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390012638729672704
-
- ISSN
- 18813933
- 09152245
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可