不正行為における暗さの促進効果
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of darkness on cheating in a non-visual task
- —非視覚的課題を用いた事前登録研究—
抄録
先行研究はコイントス課題にて部屋の暗さが不正行為 (ハズレた結果の隠蔽) を促進することを報告しているが,その一方で,暗すぎる環境では参加者が課題の結果自体を目視しづらく,それが自身に有利な結果を報告する一因となった可能性がある。そこで本研究では,結果を目で見ずとも確認できる課題(カップ&ボール)を用いて不正行為への暗さの効果を検討した。64名の参加者は,参加者1人しかいない明暗2種類の照度の部屋でボールの入ったカップを2択で10回予想し,自分でカップを振った際の音と触覚情報で正解(参加報酬は正答数に依存)を確認し報告した。結果として,報告正答数に照度による有意な差はなく,その効果量は視覚的課題を用いた先行研究 (d = 0.37) よりも非常に小さかった (d = 0.10)。本結果は不正行為の遂行には結果の主観的曖昧さが影響する可能性を示唆するものの,この点を直接検討する実験の必要性も明らかとなった。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2022 (0), 80-80, 2022
日本認知心理学会