マグネタイトの生成に及ぼす温度とケイ酸の影響

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タイトル別名
  • Effect of silicic acid and temperature on the formation of magnetite

抄録

<p>縞状鉄鉱層(BIF)は鉄に富む層とシリカに富む層の互層からなる。鉄の主要鉱物はヘマタイトやマグネタイトなどの鉄の酸化物鉱物であるが、それらの結晶性酸化鉱物は初生的に生成したのではなく、非晶質水酸化鉄(III)やケイ酸を共沈した非晶質から続成作用により二次的に生成したものと考えられている。また、ケイ酸が共存すると鉄の酸化鉱物の結晶化が妨げられる。そこで、本研究ではマグネタイトからなるBIFを想定して、Fe2+溶液からマグネタイトが生成する条件およびケイ酸・温度の影響を実験的に調べた。実験は、一定体積溶液のFe2+水溶液のpHを8に調整して、鉄の沈殿物を生成させ、得られた固体とろ液の分析を行った。その結果、短時間でもマグネタイトが生成する鉄濃度・溶存酸素濃度範囲があることを見出した。また、ケイ酸が共存した場合、室温ではマグネタイトは生成しなかったが、60Cではマグネタイトが生成することを見出した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390012801490089344
  • DOI
    10.14862/geochemproc.69.0_27
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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