微生物検査における真菌検査のアップデート
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- 清祐 麻紀子
- 九州大学病院検査部
書誌事項
- タイトル別名
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- Update on Laboratory Diagnostics for Fungal Infections
- Current Status of Fungal Species Identification Using MALDI-TOF MS and Fully Automated Genetic Testing System
- MALDI-TOF MS, 全自動遺伝子検査装置を用いた菌種同定の現状
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説明
深在性真菌症の診断のために実施される培養検査や血清を用いた抗原検査は感度が低く,時間がかかり,施設間差や技師の力量差も大きいのが現状である.近年,non-albicans Candida speciesの増加やCandida aurisのアウトブレイク,真菌の薬剤耐性化も懸念されるなか,質量分析装置や遺伝子検査を用いた検査が可能となった.微生物検査室における新しい検査ツールの活用が期待される一方,基本的な培養検査の重要性や最新機器を適切に活用するスキルが求められている.本総説では微生物検査における真菌検査のアップデートとして,従来法と最新機器(質量分析装置,全自動遺伝子検査装置)を用いた真菌同定の現状についてまとめる.
収録刊行物
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- 日本医真菌学会雑誌
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日本医真菌学会雑誌 63 (4), 81-87, 2022-10-31
一般社団法人 日本医真菌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390012801490232704
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- ISSN
- 24345237
- 24345229
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可