胃全摘術Roux-en-Y再建後のバルーン内視鏡を用いたERCPに伴う小腸穿孔の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Cholecystoduodenostomy for Balloon-assisted ERCP-related Jejunal Perforation in a Patient with Roux-en-Y Reconstruction
  • イ ゼンテキジュツ Roux-en-Y サイケン ゴ ノ バルーン ナイシキョウ オ モチイタ ERCP ニ トモナウ ショウチョウ センコウ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は86歳の女性。前医の血液検査で黄疸と肝機能異常を認め,エコー検査で総胆管結石と胆管拡張を指摘されて精査加療目的に当院紹介。CT検査で総胆管結石による閉塞性黄疸と診断した。胃癌に対して19年前に胃全摘出術およびRoux-en-Y再建術を施行されていた。再建腸管であったためショートタイプダブルバルーン内視鏡を用いて採石を試みたが,手技中に小腸穿孔をきたしたため腹膜炎の診断で緊急手術となった。穿孔部位であるY脚の小腸を縫合閉鎖し,胆道ドレナージとして胆囊十二指腸吻合を施行した。術後軽症膵炎および胸水を認めたが保存的に改善し,第22病日に退院となった。胆囊十二指腸吻合は上行感染や発癌などの観点から施行されなくなっているが,本症例のような高齢患者の緊急手術における胆道内瘻術として有用な術式であると思われた。</p>

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