ハイバンドUWBレーダーによる呼吸ならびに心拍計測

DOI

Abstract

<p>呼吸や心拍などの生体信号は人の健康状態を知る上で重要な指標である。一般的に、この様な生体信号は接触型のセンサを用いて計測されるが、非接触にこれらの信号を計測できれば有用であることが多く、様々な場面で期待される技術である。本研究では(株)日本ジー・アイ・ティーが開発するハイバンドUWBレーダを用いて、非接触にヒトの呼吸ならびに心拍信号を計測することを試みた。レーダの仕様は、周波数:7.25GHz - 10.25GHz、最大電力密度:-41.3dBm/MHz、通信データ:PN符号変調信号となっており、送信波と受信波の距離毎の相互相関関数値を出力信号とし、サンプリング周波数は30Hzである。今回、予備的研究として、一般的な生体アンプを使用した心電位計測とインピーダンスプレシスモグラフを使用した呼吸計測をレーダ信号と同時計測し、これらのデータを比較する実験を実施した。レーダーと被験者間の距離、レーダーの送信パワー、相互相関関数の閾値処理などの各種パラメータを変化させ計測を行った結果、特定の条件下で呼吸ならびに心拍信号を検出可能であるということがわかった。ハイバンドUWBレーダは広帯域の電磁波を利用するために電力密度を非常に低く抑えることができ、生体への影響はほとんど無く安全であり、また安価であるという利点を持っていることからも今後の研究成果に期待が持てる。</p>

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390012801499199744
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual60.204_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top