VRドライビングシミュレーターを用いた飲酒量による危険性の定量的評価

DOI
  • 横出 瑞己
    福岡工業大学 情報工学部情報システム工学科
  • 橋本 敦
    福岡工業大学 大学院工学研究科情報システム工学専攻
  • 藤脇 蓮
    福岡工業大学 情報工学部情報システム工学科
  • 樺島 将吾
    福岡工業大学 大学院工学研究科情報システム工学専攻
  • 原田 一平
    福岡工業大学 大学院工学研究科情報システム工学専攻
  • 古賀 穂香
    福岡工業大学 大学院工学研究科情報システム工学専攻
  • 原田 敦広
    福岡工業大学 大学院工学研究科情報システム工学専攻
  • 山越 健弘
    福岡工業大学 大学院工学研究科情報システム工学専攻

抄録

<p>飲酒運転による事故は深刻な社会問題である.飲酒によって様々な認知能力を低下させることが知られているからである.しかし運転技術は飲酒量によってどの程度影響を受けるかは明らかになっていない.そこで本研究では,運転技術を持っているアマチュアドライバーと一般ドライバーを対象として,呼気アルコール濃度(BrAC)0 mg/L,0.15 mg/L(飲酒運転の規程値),0.25 mg/L(ほろ酔い),0.5 mg/L(酩酊初期)の条件で,Formula 1カーを用いて,モナコ・モンテカルコースを8周走行と心拍数の同時計測を行うことで運転技術がどの程度影響を受けるか検討した.結果,最速ラップタイムは全体では遅くなったが,アマチュアドライバーにおいてはBrAC 0.15 mg/L,0.25 mg/Lでは速くなった.衝突回数は全体で上昇傾向であり,心拍数は,BrAC 0.15 mg/Lで減少し,その後上昇することが確認された.よって,アマチュアドライバーにおいてはアルコールの摂取により緊張が緩和され運転技術は上がるが,逆に気持ちが大きくなり危険であることが示唆され,全体では注意力低下により事故発生を促進することが示された.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S66_1-S66_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390012954685841408
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s66_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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